BEAUTY MEDICINE GUIDE
リジュランとジュベルックの違い|製剤・料金・ダウンタイムを比較
リジュランとジュベルックは何が違う?PNとPDLLA+HA、注入方法、痛み・ダウンタイム、料金、国内承認状況を同じ基準で整理します。
一般的な情報であり、医師の診断・治療を代替しません。適応やリスクは肌状態・既往歴・使用製品等で異なります。
リジュランとジュベルックは、どちらも「肌育注射」として紹介されることがあります。しかし、リジュランはPN(ポリヌクレオチド)を主成分とする製品群、ジュベルックはPDLLA(ポリD,L-乳酸)と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた製品群で、同じ注入剤ではありません。
名前の人気や1回料金だけで選ばず、製品、注入量・方法、期待する変化、リスク、必要回数を同じ基準で比べることが大切です。
- リジュランとジュベルックは主成分も製品設計も異なる
- 研究対象となった製品・部位・注入方法の結果を、別条件へそのまま当てはめられない
- 痛み、膨疹、内出血、腫れなどは両方で確認が必要
- どちらが一律に優れているかを示す直接比較の根拠は、今回の調査では確認できなかった
- 1回価格ではなく、注入量・回数・麻酔等を含む総額で比較する
リジュランとジュベルックの比較表
| 比較項目 | リジュラン | ジュベルック |
|---|---|---|
| 主な成分 | PN(ポリヌクレオチド) | PDLLA+非架橋ヒアルロン酸 |
| 製品の形 | シリンジ製品など。製品ラインにより容量・用途が異なる | 注入前に調製する製品。ラインにより含有量・用途が異なる |
| 比較の前提 | 製品名、容量、部位、注入方法を確認 | 製品ライン、調製、濃度、量、部位、注入方法を確認 |
| 施術時の負担 | 痛み、膨疹、赤み、腫れ、内出血等 | 痛み、赤み、腫れ、内出血、しこり等 |
| 料金の見方 | 1cc・2ccなど実際の使用量と麻酔を確認 | 1cc表記だけでなく、調製後の量と使用する製品量を確認 |
| 国内承認 | 製品名と今回の使用目的ごとに医師へ確認。海外での承認と国内承認は別 | |
この表は一般的な違いの整理です。クリニックの呼称だけでは実際の製品や施術内容を特定できません。
リジュランとは:PNを主成分とする製品群
製造元PharmaResearchの製品情報では、REJURANの組成はPN(Polynucleotide)とされ、通常製品は2ccシリンジ、REJURAN sは1ccシリンジとして案内されています。製品ラインが異なれば容量や想定部位も同じとは限りません。
PN製剤については、目元のしわなどを対象にヒアルロン酸製剤や別のフィラーと比較した臨床研究があります。ただし、研究ごとに対象製品、人数、部位、評価方法、観察期間が異なります。「PNの研究結果」を、すべてのリジュラン製品・部位・注入方法へ一律に当てはめることはできません。
ジュベルックとは:PDLLAとHAを組み合わせた製品群
製造元VAIMの韓国向け製品情報では、Juvelookの主成分はPDLLA+HAとされ、含有量の異なる複数ラインが掲載されています。標準的なJuvelookと、Juvelook Volumeなどを同じ製品として扱わないことが重要です。
PDLLA+非架橋ヒアルロン酸を用いた顔全体の予備的研究では、16人が4週間隔で2~3回の施術を受け、肌状態が評価されました。また、別の研究ではJuvelookを針なしのマイクロジェットで5回投与した40人が評価されています。いずれも施術条件が限定されており、他の注入方法や回数で同じ結果になるとは限りません。
一番大きな違いは「成分」と「製品の扱い」
リジュランはPNを含むシリンジ製品、ジュベルックはPDLLA+HAを含み、施術前の調製を伴う製品として案内されています。そのため、単純に「どちらが毛穴に効くか」と比べる前に、医師が自分の肌状態にその製品と方法を選ぶ理由を確認する必要があります。
同じブランドでも製品ラインが複数あります。見積書や同意書に、正式名称と使用量が記載されているか確認しましょう。
効果の違いは断定できる?
今回確認した医学文献には、それぞれの製品を扱う研究はありますが、同じ条件でリジュランとジュベルックを直接比較し、どちらが優れているかを結論づける十分な研究は確認できませんでした。
肌のうるおい、質感、小じわ、毛穴、ニキビ跡など、クリニックが説明する目的は幅広くても、製品の承認目的や研究対象がすべて一致するとは限りません。自分の悩みに期待できる変化と、変化しにくい点を分けて説明してもらいましょう。
痛みとダウンタイムの比較
どちらも皮膚へ注入する施術であるため、針による痛み、赤み、腫れ、内出血、出血などが起こる可能性があります。リジュランでは施術直後の膨疹が気になる場合があり、ジュベルックでは製品・調製・注入方法に関連するしこりなどについても確認が必要です。
ただし、負担の程度は製品だけで決まりません。注入部位、針やカニューレ、手打ち・注入機器、注入量、麻酔方法、施術者の手技、個人の状態で変わります。
リスクについて医師へ聞くこと
- 起こりやすい反応と通常の経過
- 感染、アレルギー、しこり、血流障害など重い合併症
- 異常を感じた場合の連絡先と受診基準
- 再診や処置に追加費用がかかるか
- 自分の既往歴・服薬・アレルギーで避けるべき理由がないか
料金は1回価格だけでは比べられない
当サイトが2026年8月に複数クリニックの通常料金を確認した範囲では、リジュラン1~2ccは約3万~9万円、ジュベルック1~3ccは約2万5千~12万円と、価格帯には重なりがありました。ただし、キャンペーン、部位、製品ライン、量、麻酔、手打ち・機器使用などが異なるため、最安値だけの比較はできません。
次の式で総額を整理すると比較しやすくなります。
質問例:「私に提案する製品・量・回数と、追加費用を含めた総額を見積書でください」
国内承認状況で確認したいこと
韓国など海外で医療機器として許可・承認されていても、それだけで日本国内の承認を意味しません。当サイトが2026年8月12日にPMDAの公開情報を製品名で確認した範囲では、リジュランとジュベルックについて国内承認済みと断定できる情報を確認できませんでした。検索だけでは表記違い等を完全に除外できないため、施術を受ける際は医師へ製品ごとに確認してください。
- 日本国内で承認された製品か
- 今回の目的・注入方法は承認範囲内か
- 未承認または承認範囲外の場合、使用する理由と入手経路
- 同一成分または同じ目的の国内承認品があるか
- 海外での承認状況
- 副作用被害救済制度の対象になるか
どちらを相談候補にする?
「リジュラン向き」「ジュベルック向き」と自己判断で決めるより、次の条件を医師へ伝え、候補にする理由を聞く方が安全です。
- 一番気になる部位と、どんな変化を希望するか
- 過去の美容医療と、その際の反応
- 許容できる痛みとダウンタイム
- 1回の予算ではなく、継続を含む総予算
- いつまでに判断したいか
強い炎症、皮膚疾患が疑われる状態、体調不良などがある場合は、美容施術の比較より先に医療機関へ相談してください。
比較時の最終チェック
- 正確な製品ラインと使用量が分かる
- その製品を自分へ選ぶ医学的な理由を聞いた
- 研究の対象と自分の提案内容の違いを理解した
- 承認状況、入手経路、救済制度を確認した
- ダウンタイムと重いリスクの説明を受けた
- 回数と追加費用を含む総額を比較した
- 他施術や受けない選択肢も聞いた
まとめ
リジュランとジュベルックは、どちらも肌育注射として扱われることがありますが、PN製剤とPDLLA+HA製剤という明確な違いがあります。直接的な優劣ではなく、正式な製品名、注入方法、目的、リスク、承認状況、総額を同じ順番で比較しましょう。
参考情報
- PharmaResearch「REJURAN 製品情報」
- VAIM「JUVELOOK 製品情報」
- PMDA「承認情報」
- PN fillerを対象としたランダム化比較研究
- PN製剤と非架橋ヒアルロン酸製剤の比較試験
- PDLLA+非架橋HAによるskin rejuvenationの予備的研究
- Juvelookとneedle-free injectionの臨床研究
- 厚生労働省「その美容医療、ちょっと待って!」
- ライズワン美容皮膚科 料金表、シロノクリニック リジュラン料金
- オラクル美容皮膚科 ジュベルック料金、セレクトクリニック ジュベルック料金、高須クリニック ジュベルック料金
参照・料金確認日:2026年8月12日。研究結果は対象製品・部位・方法に限られ、個人の効果や安全性を保証するものではありません。